名も知らぬ遠き島より
椰子の実
名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝(なれ)はそも波に幾月
旧(もと)の樹は生(お)ひや茂れる
枝はなほ影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激(たぎ)り落つ異郷の涙
思ひやる八重の汐々
いづれの日にか国に帰らん
島崎藤村『落梅集』(明治34年8月)より(明治34年8月刊。初版本による)
近代詩歌文学館より引用、平成の大合併で藤村と同じ故郷になりました(岐阜県中津川市)。
「椰子の実」は昭和11年国民歌謡の一つとして、山田耕筰門下の大中寅二が作曲してから広く愛唱されています。
オリジナル画像は3つの顔を持つあつの日記より提供していただきました。
3 Comments:
わたしが撮った写真をこんな幻想的に、そして美しく仕上げて頂いて、とても嬉しいです(^^)ありがとうございました!!
これからもこちらに遊びにこさせてください。
今回はどうも有難うございました。
有難うございました。
ビルケンの情報memoしておきます。
http://www.birkenstockjpn.co.jp/index.html
作詞作曲者とも学校の先輩のようです
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