『ミーナの行進』余聞・姉からの電話
先ほどはわざわざ電話ありがとう。
『ミーナの行進』はね、ふと思いついて、芦屋の、それもわりと近くの人が読んだらもっとおもしろいかなーと思ってね。
「いかなご」のとき買った「ゆうパック」の封筒が一つ目についたので、家のすぐ横のポストから送ったのです。ついでに、『お姉ちゃんはグラビアモデル』のテキストも入れておいたんだけど、どちらも予期以上に気に入ってくれたみたいで、嬉しかったですよ。
ミーナのお父さんのモデルらしい方、松山さんとお義父さん(元・灘の酒造会社会長)が同郷なんですね。それにしても、松山氏は炭酸水の販売で財をなす前は金庫屋さんだったとか、
旧甲子園ホテル(ライト設計・現武庫川学院甲子園会館)を建てた人とか、朋子のよく行った打出の図書館は松山氏の旧宅とか、お姉ちゃん宅はその隣接地の予定から現在のところに買い替えたら面積が二倍になったとか(信じられない)、珍しい話に驚きました。作者の小川洋子さんは山芦屋町に住んでいるそうで、描写がリアルな筈ですね。
『ミーナの行進』余聞・姉からの電話 全文はこちら(参考)
Frank Lloyd Wright (フランク・ロイド・ライト:1867-1959)『ミーナの行進』女優・小泉今日子さんの書評(全文)
読売新聞2006年5月30日朝刊より
《小川 洋子の巻 消滅と記憶 生への慈しみ》
流れ星を死んでゆく星と信じてガラス瓶の中に捕らえようとする少女の話が『ミーナの行進』に出てきます。瓶の中は空っぽのままですが、底に一滴の夜露がたまっていて、じっと見つめる少女が映っている。万物の生成 ...[全文へ]
読売新聞2006年6月4日朝刊より
『ミーナの行進』女優・小泉今日子さんの書評(抜粋)
《宝箱のような思い出》
思い出の切なさも美しさも儚さも、全部上手に伝えることは本当に難しい。『ミーナの行進』はそういう意味でも完璧な物語なのかもしれない。私は今、読者ということを忘れて、その物語の隅っこに確かに存在していたような錯覚に戸惑っている。(全文URLは近日中に掲載の予定)
日本経済新聞2006年6月4日朝刊より
『ミーナの行進』文芸評論家・清水良典さんの書評(抜粋)
《時間止めたくなる幸福な記憶》
幸福な気持ちになれる小説である。読み終わったあとも、ろうそくの火のように胸に灯りつづける。(中略)
確実に時の変化は訪れる。人生は否応なく前に進むしかない行進である。しかし永遠に時間を止めておきたい幸福な記憶というものがある。
それを心に持ち続けることが人生の変化や不如意を支えてくれる。この小説は、そんな美しい「記憶」を読む者に共有させてくれるのだ。
おしゃれなカラーの挿絵もまた、胸をときめかせてくれる。
(お姉ちゃんへ:日経の書評FAXありがとう)
2 Comments:
読売新聞2006年5月30日朝刊より
《小川 洋子の巻 消滅と記憶 生への慈しみ》
流れ星を死んでゆく星と信じてガラス瓶の中に捕らえようとする少女の話が『ミーナの行進』に出てきます。瓶の中は空っぽのままですが、底に一滴の夜露がたまっていて、じっと見つめる少女が映っている。万物の生成 ...[全文へ]
読売新聞2006年6月4日朝刊より
『ミーナの行進』女優・小泉今日子さんの書評(抜粋)
《宝箱のような思い出》
思い出の切なさも美しさも儚さも、全部上手に伝えることは本当に難しい。『ミーナの行進』はそういう意味でも完璧な物語なのかもしれない。私は今、読者ということを忘れて、その物語の隅っこに確かに存在していたような錯覚に戸惑っている。(全文URLは近日中に掲載の予定)
日本経済新聞2006年6月4日朝刊より
『ミーナの行進』文芸評論家・清水良典さんの書評(抜粋)
《時間止めたくなる幸福な記憶》
幸福な気持ちになれる小説である。読み終わったあとも、ろうそくの火のように胸に灯りつづける。(中略)
確実に時の変化は訪れる。人生は否応なく前に進むしかない行進である。しかし永遠に時間を止めておきたい幸福な記憶というものがある。
それを心に持ち続けることが人生の変化や不如意を支えてくれる。この小説は、そんな美しい「記憶」を読む者に共有させてくれるのだ。
おしゃれなカラーの挿絵もまた、胸をときめかせてくれる。
(お姉ちゃんへ:日経の書評FAXありがとう)
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