*ALWAYS memoir + plus*

pinboke_planet. Get yours at flagrantdisregard.com/flickr 《想い出作り??》‥わざわざ作らなくても‥何か心に残ったことが‥自然に《想い出》になるのですね。

2006/07/25

30年ぶりの再会? '60 Chevrolet



Hockneyizer (これで真ん中に写っていた人物が見えなくなったので掲載したのですが)は 1991年に San Pedro West Marine の駐車場で見たシボレー、綺麗にレストアされて新車同然の(多分)1960年型?・Chevrolet Belair--- だと思う。

大学4年の年末ですから、昭和35年(1960)のことです。姉からの要請で御影にあったKさんの会社へ一週間ほど手伝いに行きました。前年も行ったと思いますが、商品の性格上、年末は猫の手も借りたいほどの忙しさ。まあ、猫よりはましやろという程度の雑用ですが、帰りは阪神御影駅までKサンの運転で、恐れ多くも父上の会長さんの横に乗せてもらいました。

そのときの車が全く同型同色のシボレーだったのです。その少し前の、黒塗りのボグゾール(英国車)と違い、歌舞伎や映画の忠臣蔵にも同じ銘柄の商品が出てくるという、どちらかといえば伝統産業の会長さんが乗るにしては、えらい派手な車やなーとしげしげ眺めたのでよく覚えていました。

ボデーはそれこそカリフォルニアブルーで、ルーフは白の燦然たる車と、江戸時代にでも建てられたような古い会社の建物とのミスマッチは大したものです。奇しくも、30年後同行したKさんと訪れたマリンショップで、そっくりの車を見たときは、驚き以上のちょっと不思議な気分でした。

その車以外は、概ね黒塗りのドイツ車なんかだったと思うので、あのときの車は姉も覚えていると思いますが、いま考えてみればKさんが32-3歳の頃の話です。
何年か前のアメリカが不況のときは、「バイ・アメリカンや」とか言ってでっかいキャデラックでしたが、さすがにもう自分で運転はしないのでしょうね。

あ、そうそう、あのとき車中で会長さんに翌春の就職先を聞かれ、「堅実で、社長も立派な人でなかなか良い会社ですよ」と教えてもらいました。
後で姉に聞いて分かったのですが、随筆(蝸牛随想)などでも愛妻家として有名なその会社の社長の夫人と会長夫人が女学生時代からの親友で、すでに寝たきりだった友を会長夫人は何度も見舞って、夫の献身的な介護のことをよく知っていたのだそうです

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