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2007/02/18

memo:The Audacity of Hope 『豪胆なる希望』



『豪胆なる希望』バラク・オバマ著

 著者は先日、45歳という若さで民主党から正式に名乗りを上げたばかりのイリノイ州上院議員。アフリカ人の父と白人の母を持つ彼が書いたメモワールもベストセラーだったが、今回のアメリカ政治へのマニフェストはミリオンセラーになった。
 中庸と醜聞が絶えない2大政党の間で、著者は当初からイラク戦争に反対を唱え、本書でも減税や国民保険で社会の弱者を守り、教育改革を唱えている。どこまでもまっとうで「誠実」なこの国への理想と希望がひときわ異彩を放つ。
皮肉にも、対抗馬の民主党・バイデン上院議員が著者を「アフリカ系アメリカ人では初の正統派候補」と呼び、メディアから失言として非難されたのは記憶に新しい。
 ●大原ケイ(文芸エージェント、出版社勤務)

原題『The Audacity of Hope』CROWN刊 25ドル
(FOREIGN BOOKS 読売新聞 本よみうり堂 2007.2.18)

参照:バラク・オバマ関連 my memo Blog

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