イチロー・スペシャル
プロフェッショナル仕事の流儀
スペシャル 2008年 1月2日(水) 21:00~22:13 放送予定
イチロー・スペシャル
7年連続200本安打、シーズン262安打のメジャー記録樹立、首位打者2回・・・輝かしい記録を次々と打ち立ててきたメジャーリーガー・イチロー。そのイチローが、初めてテレビの長期密着取材を受け入れた。秘密のベールに包まれていた闘いの舞台裏。そこでカメラがとらえたのは、「クールな天才」のイメージとは全く違う等身大のイチローの姿だった。
試合に向けての知られざる準備、遠征先での苦悩、闘いの陰で友に語った決意。そして、襲いかかる重圧との孤独な闘い。撮影はプライベートの時間にも許された。素顔のイチローがそこにいた。
番組は、2007年のイチローを70日に渡って追い、知られざる闘いの日々を克明に描く。今シーズン、一つの決意を胸に打席に立ち続けたイチロー。息を飲む首位打者争いの陰にはもう一つのドラマがあった。イチローが、想像を絶する重圧の中でつかんだものとは。さらに、脳科学者・茂木健一郎がシアトルに赴き、天才の秘密に肉薄。華やかな歩みの陰にあった苦悩にも迫る。イチローのすべてが明かされるスペシャル版。
イチローになる
メジャーリーガー・イチローは、二つの人格を持つと言って過言でない程に、オンとオフをはっきりと切り替える。家族や友人に囲まれた普段の「鈴木一朗」は、笑い声を絶やさない気さくな青年だ。だがユニフォームを着た「イチロー」は、全身に緊張感が漂い、容易に他人を寄せ付けない。シーズン中、イチローは試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に同じであることにこだわる。決められた所作をこなしていくことで、次第にスイッチが入っていくのだ。そしてバッターボックスに立った時、イチローの集中力は極限まで研ぎ澄まされる。
過去のイチローを捨てる
首位打者2回、7年連続200本安打、シーズン262安打のメジャーリーグ記録樹立・・・。数々の輝かしい記録はイチローをイチローたらしめてきた一つの流儀から生まれた。
「過去の自分のバッティングを振り返ると、よくあれで打てたなって、今もそう思うんです。これは終わりがないんですよ」。まだ見ぬ理想のバッティングを求めて、イチローは毎年新しいバッティングに挑み続けている。決して現状に満足しない。過去の栄光に固執せず、前を見続ける。イチローが貫き通してきた信念だ。
重圧と向き合う覚悟
イチローは一つの苦悩を抱えていた。大事な場面で重圧に負け、思うような結果を残すことができない。07年シーズン、イチローはそんな自分の弱さを克服しようとしていた。200本安打への挑戦、そして激しい首位打者争い。イチローはのしかかる重圧から目を背けず、バッターボックスに立ち続けた。なぜあえて苦しい道を行こうとするのか。その問いに、イチローはこう答えた。「自分はすべてを野球から学んだ。だから全身全霊の自分で、野球に向き合いたい」。
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html
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