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2007/03/25

memo:《熱き風》ひょうご経済小説の舞台


memo:《熱き風》ひょうご経済小説の舞台 神戸新聞 2001-2002 連載より

4.山崎豊子「華麗なる一族」

週刊新潮に2年7カ月にわたり連載され、1973年に刊行された。銀行合併をめぐる頭取、政治家、大蔵官僚の思惑と野望、けい閥でつながる家族のかっとうが精ちなタッチで描かれる。A・ヘイリーの「マネー・チェンジャーズ」と比肩される傑作。新潮文庫。 
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熱き風TOP
 人が集い、知恵を形に変え、価値を生み出す。経済の本質はいつの世も変わらない。そんな確信を培ってきた日本経済は今、かつてなく厳しい局面にある。戸惑いや不安が先立ち、未来図が描けない。私たちはどこにいて、どこへ行こうとしているのか。時代を熱く駆け抜けた小説の主人公たちに焦点をあてて、これからの針路を探りたい。舞台は、いずれも兵庫。

21.インタビュー 評論家 佐高 信氏…小説にこそ本当の姿ある (掲載日:2002/06/16)

『経済の推移映す神戸の街』
 太陽神戸銀行の誕生を思わせる山崎豊子の「華麗なる一族」。
策謀の限りを尽くして実現した合併に酔いしれる主人公。しかし大蔵省は別の上位行と再合併させるスキームを練る。その後、さくら銀行、三井住友銀行となる変遷を思うと、作家の読みの深さと、現実の不思議を思う。

20.城山三郎著 部長の大晩年生活の延長上に楽しみ (掲載日:2002/06/09)

『人間、出会いは絶景』
 「組織と人」の物語を編み続けてきた作家、城山三郎。自ら作り上げた巨大商社の破たんを見た男、流通革命に命を燃やした男…。描いたのは組織に生きる人間の勇気と孤独。地方の一文化人をモデルとした本作は異色の存在に思える。主人公は、加古川出身の俳人、永田耕衣(こうい)(1900―1997)。三菱製紙高砂工場に三十八年間勤め、部長で定年を迎えた。

 「恒例により、御送別の宴会を」。退職を前に、部下たちはおずおずと耕衣に申し出た。 「御免こうむる。そんなもん好かん。せんでええ」 「部長がそうはおっしゃっても、やはり何か…」 「そう言うんなら、ひとつ提案がある」 京都で開かれるルーブル美術展を、わしといっしょに見に行こうではないか―と。(引用は省略・抜粋。以下同)

「退職祝いに一杯、といわれて、『美術館に行こう』と返すなんて、すてきな部長さん。難しいことを言ったわけじゃないけど、ごく自然に管理職の仕事ができた」。小さなエピソードに、城山は粋と気遣いを感じ取る

19.車谷長吉著 赤目四十八滝心中未遂…「工都」繁栄の残照映す (掲載日:2002/06/02)
18.本所次郎著 転覆…政治と実業に生きた男(掲載日:2002/05/19)
17.小関智弘著 春は鉄までが匂った…ものづくりの魂 自足しない(掲載日:2002/05/12)
16.邦光史郎著 虹を創る男…家庭電化時代を開く(掲載日:2002/04/28)
15.小島直記著 鬼才縦横評伝…私鉄文化の基礎築く(掲載日:2002/04/21)
14.賀川豊彦著 視線を越えて…愛と協同にかけた情熱(掲載日:2002/04/07)
13.高杉 良著 炎の経営者…技術と人にかけた人生(掲載日:2002/03/31)
12.渡辺一雄著 小説「そごう」崩壊…百貨店マンの情熱描写(掲載日:2002/03/24)
11.大岡昇平著 「酸素」…戦時下に揺らぐ仏系企業(掲載日:2002/03/17)
10.堺屋太一著 向かい風の朝…ハブ空港への情熱と現実(掲載日:2002/03/10)
9.高杉 良著 小説 太陽神戸三井銀行…ミドルたちの夢と不安(掲載日:2002/02/24)
8.井上 靖著 「闘牛」…興行への情熱と孤独描く(掲載日:2002/02/17)
7.清水一行著 「殺人念書」<雛の葬列>…推理で迫る山特倒産(掲載日:2002/02/10)
6.城山三郎著 「価格破壊」…流通革命の原点描く(掲載日:2002/01/27)
5.司馬遼太郎 「街道をゆく」…靴のまちの今昔たどる(掲載日:2002/01/20)
4.山崎豊子著 「華麗なる一族」…銀行合併の野望渦巻く(掲載日:2002/01/13)
3.城山三郎著 「鼠-鈴木商店焼き打ち事件-」…今に生きる幻の巨大商社(掲載日:2001/12/23)
2.城山三郎著 「零からの栄光」…「飛行機屋」のロマン脈々と(掲載日:2001/12/16)
1.インタビュー 作家 城山三郎氏…人間ほど面白いもの、ないですよ(掲載日:2001/12/09)
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■「落日燃ゆ」「毎日が日曜日」など伝記小説や経済小説の第一人者として知られる作家の城山三郎(本名杉浦英一)氏が22日午前6時50分、間質性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去した。79歳。名古屋市出身。
個人情報保護法に「自由が枯れてしまう」と反対の論陣を張ったのも、常に人間に視点を据えていたからだろう◆そんな「経済小説の第一人者」が逝った。作品を通して神戸を語った言葉がある。「人が育ちやすい、人の力を大事にする気質があったんですね」。 The Kobe Shimbunより

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