
神戸新聞|社会
100年以上前の染め物用型紙発見 加古川の民家 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002009929.shtml かつて染物屋だった兵庫県加古川市の民家で、100年以上前に作られたとみられる、将棋の駒をあしらった染め物用の型紙が見つかり、所有者が徳島市の「藍染(あいぞめ)工芸館」に依頼してあい染めのハンカチに仕上げた。11月に加古川市で開かれる「将棋の日」イベントの記念品に採用される。(宮本万里子)
型紙が見つかったのは、同市平岡町二俣の坂田保孝さん(70)、明美(はるみ)さん(66)夫妻宅。坂田家は江戸後期から明治初期にかけて染物屋だった。2年前、蔵を解体した際に約700枚もの型紙を発見。その中に将棋の駒模様の型紙が2種類あったという。
作られた経緯は不明だが、重ねた和紙に模様を彫った技術はどれも精巧だった。「どんな染め物ができるのか」と、夫妻でイメージを膨らませていたところ、将棋イベントがあることを知り、将棋の駒の型紙であい染めを復元しようと思い立った。
昨年6月、伝統的な手法を守る藍染工芸館に型紙を託し、浴衣とハンカチの制作を依頼。昨年末、出来上がったハンカチを将棋イベントの担当者らが目にし、記念品への採用を決めた。
イベントは「将棋の日」(11月17日)にちなみ、日本将棋連盟などが毎年各地で開催。今年は11月7、8日、加古川市民会館で開かれる。型紙や浴衣も披露される予定。
坂田さん夫妻は「加古川で将棋が盛んだったから、駒の柄の型紙があったのでは。イベントに集う子どもたちが、型紙の歴史や将棋に関心を持ってくれればうれしい」と楽しみにしている。
【神戸新聞(夕刊) 社会面 2009/6/11 16:00】